独自ドメインを取得してウェブサイトやブログを公開する際、URLにwwwを付けるか否か悩んでいる人を稀に見かける。
要するに example.com にするか、www.example.com にするかということ。
人によって好みが分かれると思うが、私はwww無派。
1990年代インターネット黎明期、www有りのURLが一般的だった印象がある。 当時私もそういうものだと思っていた。 co.jp、ne.jp、or.jp のように企業や団体のホームページが主流だったせいもあるかもしれない。 これらのドメインは何となくwwwがあった方がバランスよく感じる。
ところが2000年代に入り、携帯サイトが流行して流れが変わった。 携帯といっても今のスマホではなく、いわゆるガラケーである。 携帯電話のトグル入力は面倒なので、携帯サイトは短いURLが好まれた。
NTTドコモなどのキャリア公式サイトは、公式メニューから各サイトへアクセスするのが容易だったが、非公式サイト(いわゆる勝手サイト)はユーザーにURLを打ち込んでもらわないといけなかった。 なるべく携帯電話でトグル入力しやすい並びのアルファベットを選んでいた人もいたようである。 のちにQRコードが登場して入力する手間はなくなった。
ガラケー全盛期に流行った代表的なサイト、ミクシィ(mixi.jp)、グリー(gree.jp)、モバゲー(mbga.jp)などはwwwが付かない。 URLが短くてシンプルなのが正義。
wwwを省く人は、この当時の影響を受けていると思われる。 紙面の小さいスペースに掲載する際にも何かと使い勝手が良い。
携帯サイトだけでなく、大手企業でも toyota.jp、canon.jp、panasonic.jp などが使われている。 ただ、ソニーは www.sony.jp である。