2019年1月、アマゾンでサンワサプライ(サンワダイレクト)のフィルムスキャナー「400-SCN024」を11,800円(税込)で購入した。
フィルムスキャナーは各社様々な製品があるが、シンプルで分かりやすく使いやすそうな本製品を選んだ。
用途はうちにあるネガフィルムのデジタル化。 以前からデジタル化しようと考えていたが、なかなか実行できずにいた。
こういう機械が必要な人は、昭和~平成前期くらいのデジタルカメラが普及する前に撮ったフィルム写真を持っている人だろう。
フィルムのままだと暗所に保管していても時間とともに劣化が進む。 うちにあるネガフィルムも古いものは劣化が激しかった。
製品パッケージは絵柄等なくシンプル。 本体はわりと小型で、予想していたより軽い。
フィルムスキャナー本体のほか、フィルムホルダー、USBケーブル、ACアダプター、TV出力ケーブルなどが付属している。 先が白い棒はセンサーを掃除するためのクリーナーブラシ。 SDカードは付属しないので別途用意する。
フィルムに埃が付着していると写りに影響する場合があるので、スキャンする前にブロアー(空気で埃を除去する道具)で埃を飛ばした方が良い。 手動タイプのブロアーはダイソーなどの100円ショップで売っている。
作業手順は以下の通り。
1枚撮ったら手動でホルダーをずらして次の写真をスキャンする。 これを繰り返す。 慣れればそれほど手間ではない。
フィルムは、スライド、35mm、白黒35mm、110、126の5種類が選択できる。 ただし、ホルダーはスライド用と35mm用しか付属していないので、110と126はスキャンできない。 多くの人が使用しているネガフィルムは35mmを選択する。
本体や付属ソフトで写真の補正ができるが、私はとりあえずスキャンして補正が必要なものはAdobe Photoshop Elementsで行っている。
ボタンが少なく機能も少ないが、その分シンプルで分かりやすい。 液晶ディスプレイは色が分かりにくいので、とりあえずスキャンしてパソコンで確認が必要。
背面にACアダプターとSDカードの差込口がある。 ACアダプターはUSBミニ。 SDカードはSDHC(32GBまで)。 付属のケーブルでテレビにも出力できるが、私は使用していない。
今となっては1400万画素は物足りないし、写真をピクセル等倍で見ると当然デジカメほどの解像力はない。 ただ、デジタル化(劣化せずに保管できること)が重要であり、それが目的なので多少妥協も必要。 とりあえず私が所有しているネガフィルムはすべてスキャンを終えた。
欠点はスキャンした写真の連番がリセットされること。 フィルムをスキャンするとファイル名が連番で保存されるが、SDカードから写真を消去すると再び1からの連番になる。 一般的なデジカメの場合、SDカード内にある写真を消しても通しで連番になる。
以下は実際にネガフィルムをスキャンしたサンプル。 補正なしの状態。 2004年に撮影した写真なので比較的新しい。 昭和時代に撮ったフィルムでもこれと同等の画質でスキャンできたものもある。 正直、綺麗にスキャンできるか否かはフィルムの状態による。 特に暗い写真は厳しい。 やや青や緑がかった傾向があるが、こういったものはPhotoshopなどの写真編集ソフトでわりと補正できる。
項目 | 仕様 |
サイズ・重量 | W102×D105×H161mm・約430g |
センサー | 1/2.3型 1400万画素 CMOSイメージセンサー |
ディスプレイ | 2.4型カラー液晶 |
レンズ | F5.0、4G(4層ガラス) |
カラーバランス | 自動 |
焦点距離 | 固定 |
露出補正 | 手動(±2段階) |
対応フィルム | 135mmフィルム(24×36mm) ※カラー・白黒対応 スライドフィルム(マウント付き50×50mm) ※3コマまでセット可能 |
インターフェース | USB2.0 |
光源 | 白色LEDライト×3 |
電源 | ACアダプタ |
TV出力 | NTSC、PAL |
対応メディア | SDカード(2GBまで)、SDHCカード(32GBまで) |